避難訓練を行いました。
2021/03/06
避難訓練を行いました。
発達支援ルームみんなの木のスタッフです。
今年は、東日本大震災から10年を迎える年ですね。
私は、震災発生当時、高校1年生でした。
連日のテレビの報道に日々怯える毎日。
これが、自分の住んでいる、「同じ日本」で起こっていることなのか。
画面越しではなかなか信じられなかったのをよく覚えています。
そんな私は、縁あって、大学生の時に宮城県に行く機会がありました。
最初に降り立ったのは仙台駅。駅周辺の商業施設は、自分の身近な京都駅を思わせる雰囲気で、「5年でこんなにも復興が進んでいるんだ」というのが第一印象でした。
後の話で、仙台駅周辺は、揺れは大きかったものの、復興は比較的早かったと聞きました。
しかし、その後、仙台駅から遠ざかるにつれて、「これが本当に同じ宮城県なの?」と思う光景を見ました。
石巻市立大川小学校。
校舎、グラウンド、近くの山。全ての時が止まっているように見えました。
私は被災はしていないですが、東日本大震災を通して見てきたことを、震災後に生まれた子ども達に、できるだけ伝える必要があると思っています。
だから、あえて今回の避難訓練では、地震による被害を写真で見てもらったり、本物の緊急地震速報の音を聞いてもらいました。
怖がる子もいましたが、災害に遭って、何もできないのが一番こわい。
普段から両手いっぱいに荷物を持っている子にも、災害時に、それがどれだけ危険かを知ってもらいました。
日本という国に住んでいる限り、地震からは逃れることができません。
いざという時に、自分を、自分の周りの人を守れるように。訓練は何度してもし足りないとさえ感じます。
みんな、今回はだれもふざけることなく、真剣に避難訓練をしてくれました。