おもちゃ会議開催中
2020/12/12
発達支援ルームみんなの木では、数ヶ月に一度、こども達主催で、おもちゃ会議を開催しています。
この会議により、これまで施設に入ってきたおもちゃは数知れず。その中には、お友達と遊ぶためのものだけでなく、本やペーパークラフトなど、子どもたちの目線で「ほしいな」と思ったものもしっかりと含まれています。司会、書記からすべて子どもたちが担当してくれますが、もちろん、初めから上手く進んでいたわけではありませんでした。
人の意見を聞いて、他の意見とすり合わせ、結論を導く。時には意見が上手くまとまらないこともある。
自分の意見が通らなくて悔しい時、どんな風に気持ちを切り替えようか?
ロールプレイングでよくありそうなテーマです。でも、いくら大人が迫真の演技で
「上手な切り替え方!!」を見せても、子どもたちが実際の場でそれを使えなかったら、なんの意味もありません。
そこで、十人十色、いろいろな意見が出そうなおもちゃ会議をすることにより、みんなで意見をまとめる練習、気持ちを切り替える練習、時には自分の意見を押し切りたいときのプレゼン力を鍛えてほしいと考えたのです。
まず、参加している子達が欲しいものを挙手制で答え、書記がまとめます。たくさんの意見がでたら、次にみんなで多数決で決めるという流れです。
予算が決まっているとはいえ、施設内で自分の選んだもので自由時間を過ごせるなんて、考えただけでわくわくします。しかし、自分が「絶対ほしい」と思っていても、案外周りの評価はイマイチということも。「どうしたらこれがほしいって、みんなも思ってくれるかなあ」と一生懸命プレゼンを考えている姿、こちらも思わず「がんばれ!!」と心の中で応援したくなりました。
印象的だったのは、自分のほしいものを言わず、うまく自分の気持ちが伝えられないお友達のために、「あの子はこれがほしいじゃないかな」と代わりにおもちゃを提案してくれた子がいたことです。大人も予想をしていなかった出来事でした。その意見に多数のお友達が賛成してくれ、無事にそのおもちゃが届いたときは、みんな、自分のことのように喜んでくれた姿がとても印象的でした。
次は、1月に行う予定の「おもちゃ会議」。少し、前回から時間が空いてしまいましたが、毎回白熱したプレゼンを聞けるのがとても楽しみです。