跳躍は力なり
2020/10/17
みんなのね、みんなの木がずっと続けてきた大切な行事があります。それは毎週水曜日のトランポリンです。スポーツ少年団のコーチの元で、大きな競技用トランポリンを使って行っています。
トランポリンは、発達障がいを持っている子の体幹やバランス能力を鍛え、姿勢保持に効果があると言われています。ですが、そばで見ているだけでは、その動きによって体幹が鍛えられ、それにより学習時の姿勢保持ができるようになったり、多動が落ち着いたり・・・といった効果がわからないまま。そんなもどかしい思いは嫌だと、子ども達と一緒にトランポリンを跳んで、子ども達が見ている景色を一緒に感じたいと思いました。
はじめて跳んだのは3年ほど前になるでしょうか。その時の衝撃は今も鮮明に覚えています。まず、しっかりと背筋を伸ばさないと高く跳ぶのが非常に難しいです。足と腕の動きが上手に一致しないとゆらゆらとバランスが崩れてこけてしまいそうになる時もあります。これを子ども達は難なくこなしています。跳び慣れていないおとなは少し跳んだだけで降りた時フラフラになってしまうのに、子ども達の吸収力の速さにはいつもながら驚かされます。
ゆらゆらと跳ぶだけでもリラックスできるトランポリンですが、最近は、「バッヂテスト」という、合格するとトランポリンの認定書がもらえる競技にもチャレンジしています。職員も3級まで合格しましたが、2級の技に大苦戦中です。子ども達の様子を見てみると、すでに自分が合格した技を練習しているお友達にアドバイスをしてくれたり、同じ技を練習しているお友達同士励まし合ったりと、一つのスポーツを通じて互いに切磋琢磨し合うすばらしい場面が見られるようになりました。もちろん、技を通じてのコミュニケーションだけではなく、準備、後片付けの掃除や、入館、退館時の挨拶もしっかりと行うことにより、「スポーツをしているんだ」という意識もみんなに芽生えてくれることも目標にしています。個人的には、3年間トランポリンを続けてきて、普段使わない腹筋や背筋も使うことができ、長年ひどかった肩こりもマシになってきた気がします。子どもたちと同じことをすることによって、トランポリンの効果を実感することができました。まさに『跳躍は力なり』毎週水曜日、高島市の安曇川体育館で行っているので、お気軽に見学に来てくださいね。