今月のおもちゃ会議
2021/02/27
今月のおもちゃ会議
今月のおもちゃ会議も、佳境に入ってきました。
前回のおもちゃ会議の終わりに、「次は今まで司会をしたことがない人にお願いしようかな」と言うと、数人が震え上がっていました。
聞くと、高学年になっても、学校でみんなの前に立つ機会がなかったそう。
みんなの木はいつも失敗上等!職員達はみんな自分の失敗をなるべく子ども達におもしろおかしく伝えていますし、スポーツ面、全体活動面、頑張ったけど失敗してしまった、、、のような場面は全力でフォローし、「失敗はダメなことではないんだ」と気づいてもらえるようにしています。
みなさんは、蒔田晋治さんの 「教室はまちがうところだ」という詩を知っていますか。
非常に長い詩ですが、私が特に好きなフレーズが、
「神様でさえまちがう世のなか
ましてこれから人間になろうと
している僕らがまちがったって
何がおかしいあたりまえじゃないか」
という部分です。
私が小学生の時にこの詩に出会っていたら
いま、もう少し自分の失敗に対しても寛容になれたのではないかと思うくらいです。
「これから人間になろうとしている僕ら」というフレーズは、
小さいうちから、成功、失敗、挫折、さまざまなことを経験していく中で、だんだんと「人は人間になっていく」
ということを表しなかったのではないかと思いました。
傷つく顔をさせたくない、パニックになったらかわいそう・・・
さまざまな理由で、子どもに失敗をさせないようにすることもできます。
ですが、おとなになってからはもっとたくさん、失敗して、傷つく経験がある。
そんな時にも、いつも強く心を持っていて欲しいのです。
みんなの木では失敗は許される場所。そんな空間づくりをいままで大切にしてきました。
おもちゃ会議の司会に大抜擢された子。
緊張しつつも、本番まで練習を重ね、立派に進行を務め上げてくれました。
「失敗しても大丈夫なんだ、精一杯やろう」
そんな気持ちをいつも持つことのできる空間づくりを、これからも続けたいと思います。