木産木消
2020/11/14
前回、みんなの木の調理実習の大切なコンセプトの一つ、「木産木消」についてお話しました。
前回のブログはこちら
今回は、もう一つ、ずっと大切にしてきたコンセプト、「家にあるもので何を作ることができるか?」についてお話したいと思います。
調理実習と聞くと、思い浮かぶのは、ハロウィンやクリスマスなどイベント事の際に作るケーキやおやつなど。もちろん、子どもの日の柏餅やひな祭りの料理など、「伝統的な文化を大切にする」という目標ならばそれでいいのかも知れません。ですが、将来自分で料理を作らなくていけない状況になった時に必要なスキルは何かと考えると、それはやはり「今あるものでどれだけの料理が作れるか」と言うことではないのかと思いました。自給自足とまではいきませんが、もし、小麦粉しか家にないのなら、それを使ってどれだけの料理が作れるのか、それを一緒に考えるべく、企画したその名も「サバイバル調理実習」。ちょっと名前は大げさですが、第一弾はみんなでうどんを打ちました。
スーパーで買えば、安ければ1袋10円くらいで手に入るうどんですが、いざ作ってみるとなると、打ち粉をして、水で練って、寝かせて、切って・・・「こんなに手間がかかるものなのか」と子ども達と一緒に心底驚きました。初めはやっぱりゆでても粉っぽかったり、うどんというよりすいとんのようになってしまったりと、なかなか上手くは行きませんでした。しかし、毎週のように(今思うと本当にすごいなと思います)うどんを打つうちにかなり本格的な仕上がりになってきたので、「これはぜひ親御さんにも食べてみてほしい!」と言うことで、うどんのおもてなし食堂も開くことになりました。
普段、安価で手に入るものでも、手作りだとこんなに手間がかかるということがわかった機会でした。
うどんづくりを皮切りに、保存食としてお家にありそうな缶詰を使った調理実習や、よく使う調味料を混ぜて作ったたれやドレッシンづくりにもチャレンジしました。今は、感染症対策でなかなか調理実習はできませんが、どうにか、今まで続けてきたことをこれからも継続していけないか試行錯誤の日々です。